院長インタビュー

医師である父の背中を見て
地元・和歌山でクリニックを開業
医師を目指したきっかけは?

医師を志したのは、父の影響が大きいですね。父は内科医でしたが、「医者になれ」と言われたことは一度もありませんでした。ただ、仕事から帰ってきた父の話をよく聞いていました。患者様から「ありがとう」と感謝される話を聞くうちに、「人の役に立てる良い仕事だな」と感じるようになりました。
気づけば3人兄弟全員が医師の道を選び、同じ大学に進学していました。自然と医療の世界に導かれたのかもしれません。
開院時の想いを聞かせてください
地元への想いは昔からありました。私は和歌山市で生まれ育位、大学卒業後は総合病院での勤務やアメリカへの留学を経験しましたが、いつかは地元で開業したいと考えていました。当時、この地域には胃腸内科が少なく、自分の専門を活かして貢献できると考えて、2007年に当院を開院しました。
おかげさまで2027年に開院20年を迎えます。地域に根差した診療を続けてきた結果、近隣の方だけではなく、大阪や奈良など遠方から来てくださる患者様もいらっしゃいます。クリニック前の駐車場だけでなく、隣接する「ガーデンパーク和歌山」の大型駐車場もご利用いただけますので、お車でのご来院も便利です。

内視鏡検査を通じて
消化器がんの早期発見に貢献したい
クリニックの強みは?

当院の強みは内視鏡検査です。胃カメラと大腸カメラを中心に、年間約1,000件以上の検査を行っています。
私は消化器専門医・内視鏡専門医として、小さな病変も見逃さないように1件1件丁寧に観察することを心がけています。流れ作業のような検査はしません。内視鏡検査では、カメラを入れることよりも「しっかり診る」ことのほうが大切です。患者様お一人おひとりの検査に、時間をかけて向き合っています。
内視鏡検査に力を入れる理由は?
胃がんや大腸がんは、早期に発見できれば治療の選択肢が広がる病気です。特に大腸がんは日本人の死亡原因の上位に位置していますが、早めに見つけることで予後が大きく変わる可能性があります。
ポリープの段階で切除すれば、がんへの進行を防ぐこともできます。当院では日帰りでのポリープ切除にも対応しており、出血リスクの少ない方法を採用しています。「この地域から消化器がんで亡くなる方を減らしたい」その想いで、日々の診療に取り組んでいます。
内視鏡検査ではどのような工夫を?
「苦痛をできるだけゼロにする」ことを目標にしています。鎮静剤を使用した検査に対応しており、ほとんど眠ったような状態で検査を受けられます。胃カメラは鼻から入れる経鼻内視鏡にも対応していますので、患者様のご希望に合わせて選んでいただけます。
内視鏡システムはオリンパス社製をメインに使用しており、NBI(狭帯域光観察)という機能を搭載しています。これにより、通常の光では見えにくい小さな病変も発見しやすくなります。機器の性能を活かしながら、細心の注意を払って観察しています。
大腸カメラで工夫していることは?
大腸カメラでは、検査中のお腹の張りを軽減するためにUCR(炭酸ガス送気装置)を使用しています。炭酸ガス(二酸化炭素)は通常の空気と比べて体内への吸収が早いため、検査後の膨満感が少なくて済みます。
下剤についても3種類ご用意しており、患者様の体調や便通の状態に合わせてお選びいただけます。便秘がちな方にはしっかり腸内をきれいにできるタイプを、そうでない方には飲みやすさを重視したタイプをおすすめしています。飲む量も体格などに応じて調整しますので、ご安心ください。
下剤はご自宅で服用していただくことが多いですが、ご不安な方は院内での服用も可能です。個室の前処置室を完備しており、すぐ隣にトイレがありますので、リラックスして準備を進めていただけます。

アメリカで学んだ「家庭医」の精神
間口は広く、専門性は深く
留学経験は診療に活きていますか?

ミシガン大学への留学中、アメリカの「ホームドクター」と接する機会がありました。ホームドクターは、まず何でも診て、必要な場合は専門医に紹介するという役割を担っています。当時の日本では専門分化が進み、たらい回しになることもありました。
私は総合内科専門医の資格も持っていますので、消化器の専門性を活かしながら、幅広く患者様を診ていきたいと考えています。「間口は広く、必要な方は適切にご紹介する」これが当院のスタイルです。専門外の疾患については、地域の先生方との連携を大切にしながら対応しています。
診療で大切にしていることは?
一番大切にしているのは「患者様の声を聞く」ことです。当院のマスコットキャラクター「ごチュー医くん」は大きな耳を持つネズミです。患者様のお話をしっかり聞きたいという想いを込めています。
クリニックへ来られる方は、体調が悪くて不安を抱えています。まずはお話を伺い、背景も考慮しながら診療を進めていきます。「ドアを開けて入る時はしんどかった方が、帰る頃には少しでも元気になっている」それが私の理想とする医療です。

地域の皆様の健康を守りたい
40代からの検診をおすすめします
どんな方に内視鏡検査を?
40代になったら、一度は内視鏡検査を受けていただきたいと思っています。特に働き盛りの方は、忙しさを理由に検査を先延ばしにしがちです。しかし、症状が出てからでは遅いこともあります。
最近は女性の大腸がんも増えています。大腸カメラに抵抗を感じる女性の方も多いかもしれませんが、当院ではプライバシーに配慮した検査を行っていますので、安心してご相談ください。
胃カメラと大腸カメラは同じ日に受けていただくことも可能です。お忙しい方には1日でまとめて検査を受けられるようにご案内しています。「もっと早く来ておけば良かった」検査後にそうおっしゃる患者様がたくさんいらっしゃいます。
患者様へメッセージをお願いします

胃カメラや大腸カメラは「苦しそう」「恥ずかしい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。当院では鎮静剤を使用した検査に対応しており、苦痛を大幅に軽減できます。大腸カメラでは検査着を着用していただき、プライバシーにも配慮しています。「こんなに楽だったらまた受けたい」というお声をいただくと、とても嬉しく思います。
20年間、地域の皆様に支えられてここまで続けてくることができました。最初に来てくださった患者様がご家族を連れてきてくださったり、「友人に紹介してもらった」と言って来院してくださったりする方もいらっしゃいます。
体調に不安を感じた時はもちろん、ちょっと気がかりなことでも気軽にご相談いただける存在でありたいです。これからも地域の皆様に寄り添った診療を続けてまいります。